国宝「三井寺展」を観て

12月14日<大阪市立(天王寺)美術館>で催されていた「三井寺展」に行った。14日は最終日、入館者がいっぱいだった。思い起こせば47・8年前の中学3年生の夏、自転車で琵琶湖一周したのが最初、その後、「西国三十三所」巡りを2回、訪れた。何とはなく訪れていたが今回の「展」で認識を新たにした。美術館での種々の鑑賞だったが、随所で信仰の対象になっている像や曼荼羅等に手を合わせて居られる方々を見かけた。私のお気に入りは(不謹慎かも知れないが)吉祥天立像<(重要文化財)、鎌倉時代(13C)>だった。ギリシア彫刻のようにバランスがとれ、ふくよかで、妖艶な像だった。大昔、何れかの寺の「弥勒菩薩」に当時の大学生が<美>を感じ、接吻しようとして指を傷つけたことを想いだした。

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