「堺幕府と三好政権」講演を聞く

先日、顕本寺(堺区宿院町東)にて、「堺幕府と三好政権」と題して天野忠幸氏(関西大学講師)の講演がありました。これは「春季堺文化財特別公開」と併せた連続記念講演会で、顕本寺・開口神社・妙国寺にて開催されました。

顕本寺の案内板

氏の講演は次のような内容でした。                    ①室町幕府の足利家の分裂と戦国武将の登場。        ②1527年三好元長(阿波の三好一族、軍事力優勢)は足利義維、細川晴元らと堺幕府樹立(5年間)。しかし晴元により追われ、自害する。(境内にはお墓があります)               ③1549年三好長慶は父・元長の仇・晴元を倒し、1553年13代足利義輝を追放する。

三好元長の墓(右)

④元長の「堺幕府」は足利幕府の実権を握る為のもの。一方長慶は足利氏に代わり、三好氏自身で武家政権をめざした。     この三好一族の戦いは、後に戦国武将の天下統一(武家政権)をめざす端緒になったという。

顕本寺・本堂

コメントをどうぞ