文学碑めぐり(2)

今日、文学碑めぐりに行きました。桜井神社から鉢ヶ峰方面へ農道を登ると、田畑の広がる丘陵地に出ます。遠くには金剛山、岩湧山、泉州の山々が見渡せます。そんな景色の中に、小ぢんまりした「上神谷(にわだに)小学校」(堺市南区泉田中)がありました。

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校門の右手の生垣に、与謝野晶子の「たけ狩文学碑)」があります。文学碑には、唯一の自伝「私の生い立ち」の中から、この丘陵地の思い出の一文が刻まれていました。

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「和泉の山の茸狩の思ひ出は、                     十二三の年になりますまで                        四五年の間は一日も忘れなかった程の                 面白いことでした。

 松茸は取っても取ってもあるのでですもの、              嬉しさは何とも言ひやうがありまん。                   母がどこに居るか、弟がどうして居るかとも               私は思って見る間がありませんでした。」

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上神谷小学校の校門を出て、田園の丘陵地や遠くの山々を眺めていると、この小学校の生徒たちの一番の自慢は、「文学碑」と「里山風景」ではないかと思いたくなりました。

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