●11月20日(土)ウェスティホール(西区鳳東町)にて、今回で最後となる第22回「堺自由都市文学賞」の表彰式と文学フォーラムがありました。受賞者の表彰式の後に、作家で審査委員でもある藤本義一氏・眉村卓氏・難波利三氏と受賞者の星野泰司氏による「堺自由都市文学賞の22年」と題したフォーラムでした。(主催、(財)堺市文化振興財団) ■藤本義一氏は、「府立大学生の頃に初めて賞をとった時、ぼろいと思った。こんなにお金が入るのであればプロでやれると考え、ラジオ・テレビ・映画等の脚本を書いたり、小説もやりだした。・・・小説は面白いことを書くこと、好きなテーマを自由に書くことだ」という。
■眉村卓氏は、「小説を書くには人を好きになる。人を感心さす。人を喜ばすことが大事である」という。「最新作品『妻に捧げる1778話』が来年1月、映画になる・・・」とのこと。 ■難波利三氏は、「25年前泉北ニュウータウンに引越した。その当時の田中市長との対談で、文学賞の提案をした」という。「堺自由都市文学賞として22年受け継がれてきた。今回時代の使命を果たしたこと感慨深い」とのこと。「小説を書くには、身近な動機を引き付けて書くと良い」という話でした。 ■星野泰司氏は、「本が好きで、20年前から書こうと思っていた。6回目で入賞した。自分が僧侶であり、葬儀屋をテーマにした『俺は死事人』として、現代を切り取りたっかた。これからは、時代物で読者を退屈させない作品を書き続けたい」という。
22年もの間、この文学賞により培われたことは大きな文化的事業であったと思います。若い人たちへの新しい企画に期待したいと思いました。