白い岬:白崎海岸の旅

 ☀ 和歌山県由良町の役場近くから車で西へ15分。海沿いを走り、やや急な右カーブを抜けると、

海上に白い巨岩「立巌」たてご(高さ48メートル)がそびえ立つ。塔のように見えた奇岩は、

近づくとアーチ型とわかった。

 その向こうには、氷山を思わせる白い岬「白崎」が海へと延びる。青空を飛び交うウミネコとともに、

まぶしく、鮮やかなコントラストは、地中海のリゾート地を連想させる。

 白い巨岩群は、約2億6000万年前、赤道付近で石灰質の殻をもつ生物の死骸が堆積して

形成された石灰岩の層。プレートの移動で北上し、日本列島にあたって一部がせりあがり

地上にあらわれたものと思われる。