「君」の使い方

 小生がまだ若い現役のころの40~50歳ぐらいのころのことである。職場に入ってきた若い技術者が数年経つと、ある大学へ転職し卒業研究をさせなければならない学生を抱える教師になった。その後に入ってきた技術者もまた数年で、ある別の大学へ行って教師になってしまいました。多分先輩格になる小生の指導能力が足りなかった所為であると思っている。ここはその後の彼らとの付き合いの話である。

 職場を離れた人達ではあるが、訪ねて行ったり、訪ねられたりで顔を合わせることがありました。そんな時は「○○君」とか「△△君」と言って同僚であった頃の様に呼ばせてもらっています。しかし、学生さんが居る時には必ず 「○○先生」、「△△先生」と言って、若い新米の教師を「君」付けではなく「先生」と敬意をこめて呼ぶことにしていた。それは彼ら「先生」に対する礼儀だと思ったからです。

 話変わって、平松さんが大阪市長になってからのことである。ラジオ等で平松さんのかつての同僚や友人・知人と思われる人たちが「平松市長」と言わず「平松君」と言い、どれだけ平松さんと親しかったか、あるいはどれだけ平松さんとの距離が近かったかを言いたいだけのように思われることがしばしばあった。辞書には「君」の用いられ方として①統治者、天子、帝王、諸侯等をいう。②ア 尊敬すべき目上の人に付けて呼ぶ。 イ 同輩や同輩以下の人の下に添える語。主に男性に用いる。(広辞苑)とある。ラジオ等で話される内容から推察して②のアではなくイのつもりで使っていると思われるので、もしそうであるならば一般常識から離れているのではないかと思う。放送局にもいろいろな言葉使いの規定があると思うのですが、このようなことについてはどうなんでしょうか。

 皆さんはどの様に思われますか.

コメント / トラックバック2件

  1. カメ より:

     放送局にはどんな規定があるのか知りませんが、私は元教師です。「君」の使い方は難しいので、私は同僚には公私の区別なく、「○○先生」と呼んでいます。また、保護者には「お父さん」または「お母さん」と呼び、生徒(卒業生)には「○○君」を使っています。その他の人には「○○さん」で統一しております。

  2. AKJ より:

    カメさんコメントありがとうございます。私も教師であればカメさんの様に呼んだと思います。かつての私の職場は社員約100名で、ほとんどが男子でした。所長と課長には「ーー所長」、「○○課長」と呼ぶぐらいであとは「さん」。同期入社の数名はお互いに「君」と呼び合っていた。またあとから入ってきた者も「君」、女性には「さん」呼んだ。しかし外部からの訪問者があって、その人と同期の人とを交えて話すときは同期であっても「さん」付けで呼んでいた。

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