●台風一過の、ようやく秋を感じさせる日に「小谷城郷土館」(堺市南区豊田)を訪ねました。泉ヶ丘駅前より鉢ヶ峰畑行き「豊田南」下車徒歩5分の所にあります。小高い山の上に「小谷城跡」の石碑が建てられている。山の中腹には真新しい病院があり、そのすそ野に小谷城郷土館がありました。小谷城は13世紀中頃(鎌倉時代)に築造され、東山城(豊田城)、西山城(栂山城)とともに鼎(かなえ)城といわれ、平氏一族の小谷氏の居城であるという。
●入口の長屋門をくぐると、母屋が重厚な大屋根を広げていた。母屋には昭和初期の風土を伝える写真、堺更紗、堺鉄砲等が展示されています。また長屋門の両側は農具、漁具や昔の台所用品、燈火具、考古資料(須恵器・瓦他)が展示されていました。小学校の課外授業であろうか、生徒達は説明に聞き入り、展示品をじっと見ていました。
●母屋の庭には、鮮やかな赤い筆状の花が風に揺れて、母屋の佇まいを華麗に引き立てていました。花の名は何というのだろう。「オジギソウ」であろうか。