●昨日(8日)北浜で用事を済ませた後、周辺にある歴史的建造物や“くすりの町”を散策した。現役の頃には近くを何回となく通ったことはあるのだが、一度は見学して見たいと思っていた。北浜3丁目のビルに囲まれた一角に、白壁と格子の建物「適塾」があった。国の史跡・重要文化財となっている。(室内写真・許可済)
●「適塾」。緒方洪庵(1810~1863年)が天保9年(1838年)に蘭学塾として開き、蘭書の翻訳や多くの著書を残したという。又、門下生を育て福沢諭吉・大村益次郎・橋本左内・・・など明治維新やその後の日本の近代化に多大な貢献をする人材を輩出したとのこと。(パンフより)
●建物の部屋は江戸時代後期~明治初期のおいて、多くの塾生が学んだことがしのばれる。緒方洪庵の著書・夫人八重や福沢・大村・橋本・長與専斎・・他の資料、沿革などが展示されていた。大部屋の中ほどにある柱は、塾生の刀傷で細くなっていた。 客座敷・教室・台所・中庭・・・を巡りながら、当時の塾生の勉学への情熱は、障子の隙間から入る冬の寒風をも、撥ね除けるものだったのだろうと思った。