“安藤忠雄講演会in狭山池”

2011年5月1日

4月30日(土)、狭山池博物館にて「第8回建築家安藤忠雄講演会」がありました。講演の前に館内の展示物・資料を見学しました。以前も意表をついた展示方法に驚いたのですが、何回見てもその規模に圧倒されます。それは実物の堤の断面・展示です。

堤の断面・展示

安藤忠雄氏の講演は「地域を育てる」と題して、展示ホールで満員の入場者の前で行われました。過去に手がけた建築物(博物館・美術館・教会・・)がスライドで説明されてゆきます。       瀬戸内の直島の地中美術館や古家のノレン・彫刻物等が、島の再生と美術鑑賞として人気を集めていること。             べェネチアでは現地の建築技術者・美術家・歴史家などの意見を聞き、古い建物の修復と町並景観を保全したこと。            ここ狭山池博物館完成後、池周囲に「桜の植樹」する活動を地元の人達が進めていること。                      等々を語りながら、「地域を育てる」ことの大切さを話してゆきます。大変勉強になる講演でした。

講演会場

狭山池周囲では「狭山池まつり」が開かれていました。ステージや出店・子どもコーナー・体験コーナーなどで賑わっていました。

狭山池まつり

街道沿いの風景

2011年4月29日

西高野街道(中百舌鳥~十二里石~中茶屋~十一里石~おわり坂)を歩き、まだ書き残していることがありました。          街道に面して、地域の「地蔵堂」が建てられていました。8月下旬、夏休みが終わろうとする時期に、「地蔵盆」が行われます。地蔵盆は古くから子どもの守り佛(神)として信仰され、子どもが主役の日という。地域の大人達から健やかな成長を願い、お土産が振舞われたりします。                              そんな風情が残る、「お地蔵さん」のある街道の風景でした。

お地蔵さん(陶器北)

「おわり坂」は「大阪狭山市今熊」地区ですが、その地名の由来にもなった「三都神社」が近くにあります。天野街道から陶器山の尾根を下ると、森の中に静かに佇んでいます。「『熊野三所権現』を勧請して三都神社を作り・・『今熊野』と呼んだ」(西高野街道ガイドより)という。「今」は「新しい」という意味とのこと。       「今熊」という変わった地名を不思議に思っていましたが、これで歴史の謂れが解り、より親しみを感じることが出来ました。

三都神社(今熊)