‘街道めぐり’ カテゴリーのアーカイブ

街道めぐり・堺を歩く(2)

2011年2月4日 金曜日

●「第2回愉快・爽快・空海ウォーク」で書き残した“街角の風景”を拾ってみました。西高野街道~長尾街道を歩いていると、「保存樹木」や「天然記念物」に指定された木々が目に付きました。南海高野線中百舌鳥駅近くにある「筒井家」の保存樹林の中にあるクスノキです。樹齢800~1000年と言われ、干ばつの時などには「雨乞いの祈り」をしたという。(西高野街道ガイドより) 

筒井家のクスノキ

●また、街道を市内へと進むと「百舌鳥八幡宮」があります。秋には「ふとん太鼓」が繰り出す祭が有名です。神殿前に大阪府指定天然記念物の「大楠」が大きく枝を広げて、他を圧倒していました。樹齢は約800年と言われています。

百舌鳥八幡宮の大楠

●仁徳陵の西側を廻り込み、「けやき通り」を北に進めると、歩道をふさぐように大きな幹の樹が見えます。太い鉄骨で養生されている「クロガネモチ」でした。大阪府指定天然記念物の看板には幹周り3.5 m、樹高6.8 mと記されています。樹勢が衰え、かろうじて保護されている姿は、この樹が「方違神社」の参道脇に育った年月を物語っているようでした。

けやき通りのクロガネモチ

“愉快・爽快・空海ウォーク”に行く

2011年1月30日 日曜日

1月29日(土)、西高野街道観光キャンペーン協議会による「第2回愉快・爽快・空海ウォーク」がありました。南海高野線・中百舌鳥駅を出発して、西高野街道、紀州街道や古代の国道といわれる長尾街道、竹内街道を巡り、堺市役所展望ロビーまでの約13.5kmの行程です。それぞれの街道には名所旧跡や歴史的建造物等があり、堺の歴史文化を知るよい機会となりました。           数回に分けて“街角の風景”を投稿したいと思います。

“仁徳陵”望む(展望ロビーより)

紀州街道(阪堺線沿い)を南に下り、南旅籠町東に南宗寺があります。中世の環濠都市の一角を思い浮かべることが出来ます。境内には山門(甘露門)・仏殿・唐門の国の重要文化財、方丈(本堂)、茶室、枯山水の庭園等が、質素に配置されています。

枯山水の庭園

南宗寺は三好長慶が建立し、大阪夏の陣で焼失後沢庵和尚により再建されたという。境内の「仏殿」に天井絵がありました。狩野信政の「八方睨みの龍」という絵です。迫力のある龍の目が八方に睨みを効かせています。

八方睨みの龍