‘観光地’ カテゴリーのアーカイブ

“愉快・爽快・空海ウォーク”に行く

2011年1月30日 日曜日

1月29日(土)、西高野街道観光キャンペーン協議会による「第2回愉快・爽快・空海ウォーク」がありました。南海高野線・中百舌鳥駅を出発して、西高野街道、紀州街道や古代の国道といわれる長尾街道、竹内街道を巡り、堺市役所展望ロビーまでの約13.5kmの行程です。それぞれの街道には名所旧跡や歴史的建造物等があり、堺の歴史文化を知るよい機会となりました。           数回に分けて“街角の風景”を投稿したいと思います。

“仁徳陵”望む(展望ロビーより)

紀州街道(阪堺線沿い)を南に下り、南旅籠町東に南宗寺があります。中世の環濠都市の一角を思い浮かべることが出来ます。境内には山門(甘露門)・仏殿・唐門の国の重要文化財、方丈(本堂)、茶室、枯山水の庭園等が、質素に配置されています。

枯山水の庭園

南宗寺は三好長慶が建立し、大阪夏の陣で焼失後沢庵和尚により再建されたという。境内の「仏殿」に天井絵がありました。狩野信政の「八方睨みの龍」という絵です。迫力のある龍の目が八方に睨みを効かせています。

八方睨みの龍

興福寺・国宝を観る

2011年1月8日 土曜日

正月2日、古都奈良の興福寺国宝館を訪ねてみました。昨年の「平城遷都1300年祭」の賑わいも落ち着き、ようやく鑑賞することができました。興福寺の出入口を行くと、右手に国宝館、左には東金堂、五重塔、中央には再建中の中金堂等が配置されています。それぞれ何度かの火災や兵火によって焼失され、その都度再興されたという。

東金堂と五重塔

国宝館には、数多くの国宝・重要文化財が納められていました。「天平の群像」と言われ、兵火を免れた阿修羅像などの「八部衆像」(国宝)には引き付けられるものがありました。特に「阿修羅像」には、奥深い思慮に満ちた眼差しに、何かを語りかけている様にも見えました。天平の仏師たちによる、仏教の教えと仏像表現の融合が、1300年の歳月を経て、現代にも訴える力を失っていないのではと思いたくなります。

阿修羅像と千手観音像のはがき     (菊水楼の折敷)