「こおどり」・実りの上神谷を歩く(1)

2011年10月4日

●10月2日(日)堺市南区区民まちづくり会議による「こおどり・秋めぐりツァー」がありました。爽やかな秋空の下、約40名の参加者が南区役所~西山城跡~桜井神社~上神谷田園地区~法道寺~コスモス館までのツァーを楽しみました。道中、郷土史家・桧本多加三氏よりそれぞれの歴史や文化を解り易く説明していただきました。                                       桜井神社の「こおどり」は無形民俗文化財であること。雨乞いの(火祭)をして「雨を乞う踊り」、鬼神が背負ってるかんこを子供に見立てた「子おどり」とか、踊り手が「鼓を持って踊る」ことから・・等の説があるという。

「こおどり」奉納(国宝・割拝殿前にて)

●「こおどり」の奉納前には、宮入の上神谷(にわだに)連合(片蔵・豊田・栂・釜室・泉田中)の5基のだんじりが勢ぞろいしていました。桧本氏の説明によれば、堺型(上だんじり)と岸和田型(下だんじり)があるという。岸和田型はスピードとやり回しのため屋根が平らで車輪幅が広く、堺型はその反対で、やり回しではなく、だんじりを前輪と後輪を交互に持ち上げるという。南区で堺型は泉田中・大庭寺・大森だけになったとのこと。

上神谷連合だんじり・宮入

●上神谷小学校前では田圃の稲が黄金色に実っていました。昨年も同時期に投稿しましたが、何回来てもこの田園風景には、日本の原風景を見るようで、心和みます。今日は金剛山などがくっきりと望むことが出来ました。

上神谷小学校近くより・遠望

関西大学・堺キャンパス

2011年10月1日

先日、関西大学堺キャンパス(堺市堺区香ヶ丘町)にて、白幡洋三郎氏(国際日本文化研究センター教授)による「京都・祇園祭の謎」と題して講演がありました。                         ①祇園祭が絢爛・豪華で都大路をしずしずと山鉾巡行するイメージとなっている。京都町衆にとっては7月1日~31日までの1ヶ月の祭であるという。

関西大・堺キャンパス(中庭)

②平安時代中頃(869貞観11年)に八坂神社で、疫病(たたり)封じのため神をもてなすことから始まったという(祇園御霊会)。66本の鉾をつくり神さんをのせ、御神輿により悪霊を鎮めて、神泉苑でそれを流したとのこと。山鉾巡行が終ったあと、すぐ山鉾が解体されるのは悪霊を流すことからきているという。                      また山鉾巡行終了すると、八坂神社から御神輿3基が錦市場の人により担がれ、京の町を練り歩くという。

すこやか教養講座パンフ

●堺キャンパスの庭には珍しい樹木が植えられていました。春の花などは6月に投稿しましたが、今日はカリンの実が大きくなっているのに気づきました。また近くには、ヤマボウシの木に、赤い実がなっていました。実りの秋をこのキャンパスにも見ることが出来ました。

カリンの実