‘博物館・記念館’ カテゴリーのアーカイブ

泉北すえむら資料館

2012年1月11日 水曜日

●今日、大蓮公園への緑道を歩いた。冷たい北風の吹く曇天の日であったが、意識して速く歩くと体が温かくなってくる。大蓮公園の中にある「堺市立泉北すえむら資料館」に、久しぶりに見学してみた。

堺市立すえむら資料館

●館内の展示室が、すっきりと改装されていました。第1展示室<須恵器の歴史>、第2展示室<土器・陶磁器の歴史>、第3展示室<重要文化財と堺の歴史資料>に区分され、分かり易く解説されています。                                       特に須恵器のⅡ型式(6世紀~7世紀初頭)「いかるがに運ばれた須恵器」のコーナーでは、藤ノ木古墳で出土されたものと同じ高杯(たかつき)が展示されていた。

いかるがに運ばれた須恵器

●また、堺の歴史をたどるように縄文・弥生時代の土器類~堺環濠都市~江戸時代~近代に至るそれぞれの資料・地図等が展示されています。                                     館を出て大蓮池を望むと、水鳥がのんびりと戯れていた。

弥生時代の土器他

「稲むらの火の館」見学

2011年11月19日 土曜日

●先日、ある会合で「稲むらの火の館」(和歌山県広川町)を見学する機会がありました。特産の「温州みかん」の畑と、山頂までのびるオレンジ色や緑の山々に囲まれた町に、ひときわ目立つ3階建ての館があります。館内のガイダンスルームで、職員の方による説明がありました。                                ①1854年(安政元年)11月「安政南海地震」の時、帰郷していた濱口梧陵(本家ヤマサ醤油)が「稲むら」(ススキという稲束を重ねたもの)に火を放って村人を誘導、多くの人を助けたこと。②被災から3ヵ月後には、私財を投じて家を建て、堤防建設の為に村人を雇ったこと。③3年後にはその堤防を完成させたという。

稲むらの火の館

●「3D津波映像シアター」では、津波の恐ろしさと高台への避難の重要性を実感できます。地震から大津波が来るまでの状況が、中継画面のように写されます。又、「濱口梧陵」の物語を3Dによる迫力ある映像で繰り広げます。

稲むらの火の館パンフ

●館より海岸に3分位歩くと「国史跡・広村堤防」があります。高さ5m長さ600mの堤防は松林がうっそうと繁っていました。昭和南海地震(昭和21年)の津波から護ったという。近くには、地震計付津波警報スピーカー(風力と太陽光発電・蓄電付)が設置されていました。また防潮堤も遠隔操作で閉じる様になっているとのこと。     防災の先進的な取り組みに、大変勉強になりました。

国史跡・広村堤防