‘史跡・遺跡・古墳’ カテゴリーのアーカイブ

「百舌鳥・古市古墳群」講演会

2010年7月31日 土曜日

7月25日(日)大阪府立大学・Uホール白鷺で「百舌鳥・古市古墳群~記念講演会」が開かれました。それは「世界遺産暫定一覧表掲載」を記念しての講演会(主催:堺市、共催:大阪府・羽曳野市・藤井寺市)でした。(参照:3月21日投稿)竹山堺市長の挨拶の後に、「世界文化遺産の考え方」と題して、東京大学教授 西村幸夫氏の講演です。

「①世界遺産という発想の登場、②登録のプロセス、③世界遺産条約の特色、④世界遺産の問題点、⑤世界遺産の新傾向」等について説明がありました。「暫定一覧表記載決定」はまだ途上であり、「諸条件の整備(普遍的価値の証明等)」→ユネスコ世界遺産委員会への推薦書提出→専門機関による審査・現地調査等の関門があるという。

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次いで「東アジアから見た百舌鳥・古市古墳群」について、九州大学名誉教授 西谷 正氏の講演がありました。

「①百舌鳥・古市古墳群の世紀(巨大古墳、倭の五王、技術革新)、②エジプトのピラミッド、中国の秦・漢皇帝陵、朝鮮三国時代の王陵等との比較、③東アジアから見た百舌鳥・古市古墳群」等々の説明がありました。「世界文化遺産」をめざす為の講演会を聞き、百舌鳥・古市古墳群の「文化遺産」としての意義を改めて認識いたしました。(写真左:Uホール白鷺、 右:場内 )

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史跡・四ツ池遺跡を訪ねる

2010年6月12日 土曜日

今日(12日)、国の史跡「四ツ池遺跡」(堺市西区浜寺船尾町)を見てきました。JR津久野駅より西側約1kmの国道26号線沿いにある浜寺中学と浜寺今池周辺が、史跡の区域になっています。池の傍にある公園には、「史跡・四ツ池遺跡」の石柱が建っていました。和泉市の池上遺跡などとともに弥生時代を代表する遺跡であるとのこと。

堺市博物館には発掘された壷、石やじり、甕、鋤などが展示されています。また飯蛸壷などの漁具も出土したという。大陸から水稲耕作技術の伝来もあり定住生活を営むことができるようになったとのこと。今池からのそよ風をうけながら、遙かなる弥生を想い浮かべてみました。(写真左:今池と浜寺中学校、右:石柱 )

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