‘国宝’ カテゴリーのアーカイブ

鳥取県・三徳山のこと

2011年1月15日 土曜日

正月、鳥取県・三徳山三仏寺の住職から年賀が届きました。住職はテレビの名所旧跡めぐり番組で見かける時もあります。また、三朝町挙げての「三徳山世界遺産登録運動」にも活躍しているという。

投入堂(パンフより)

今年の三徳山は、年末の寒波で大雪になっていることでしょう。春・夏・秋と四季それぞれで趣きある風景を見ることが出来ます。国宝投入堂は勿論ですが、険しい“かずら坂”を登った所にあるお堂(文殊堂、地蔵堂)からの、深い緑と静寂した風景は、心癒される気持ちにさせてくれます。(詳しくは三徳山・三仏寺ホームページへ)

三徳山・投入堂を望む

 鳥取県はふるさとの特産物の他に、新しく「鳥取牛骨ラーメン」が町おこしの“ご当地ラーメン”として売り出されているという。薄口醤油の牛骨スープに、しっかりした麺がからみ、コクのある味となっていました。(鳥取牛骨ラーメン応援団 http://tottori-guide.jp/

 

鳥取牛骨ラーメン(パンフより)

興福寺・国宝を観る

2011年1月8日 土曜日

正月2日、古都奈良の興福寺国宝館を訪ねてみました。昨年の「平城遷都1300年祭」の賑わいも落ち着き、ようやく鑑賞することができました。興福寺の出入口を行くと、右手に国宝館、左には東金堂、五重塔、中央には再建中の中金堂等が配置されています。それぞれ何度かの火災や兵火によって焼失され、その都度再興されたという。

東金堂と五重塔

国宝館には、数多くの国宝・重要文化財が納められていました。「天平の群像」と言われ、兵火を免れた阿修羅像などの「八部衆像」(国宝)には引き付けられるものがありました。特に「阿修羅像」には、奥深い思慮に満ちた眼差しに、何かを語りかけている様にも見えました。天平の仏師たちによる、仏教の教えと仏像表現の融合が、1300年の歳月を経て、現代にも訴える力を失っていないのではと思いたくなります。

阿修羅像と千手観音像のはがき     (菊水楼の折敷)