‘歌碑めぐり’ カテゴリーのアーカイブ

世界遺産講演会

2013年1月14日 月曜日

●13日、堺市民会館にて「百舌鳥・古市古墳群の価値、世界遺産とまちづくり」の講演会がありました。最初に「世界遺産と地域づくり」と題し、坂井秀弥氏(奈良大学文学部教授)の講演である。                  氏は世界遺産の概要と理念など説明し、日本の世界遺産が登録された経緯を語ってゆく。特に平泉や石見銀山については、それぞれの特性を生かす為、行政と住民・地域とが共同で取り組んでいたという。

堺市民会館

●次いで「埴輪と祈り」と題して、髙橋克壽氏(花園大学文学部教授)が話をする。3世紀後半から400年間、日本列島で盛んに作られた墳丘が「古墳」。その古墳の外側に立て並べられるものを「埴輪」といわれる。その種類と配置に着目し、年代別に分類して円筒埴輪、形象埴輪(家形埴輪・人物埴輪・鳥形・動物・・・)などに変遷しているとのこと。そのことが被葬者の象徴としての埴輪から、葬送儀式になった可能性があるという。

百舌鳥・古市古墳群パンフ

●堺市民会館が建て替えられるという。堺市民に親しまれる会館になってほしいと思います。前庭には与謝野晶子の歌碑が建てられていた。「母として女人の身をば裂ける血に清まらぬ世はあらじとぞ思ふ」

与謝野晶子歌碑

高野山を歩く

2012年12月2日 日曜日

●12月1日、「高野街道・観光ガイドとテクテク十三里」の最終回ウォークがあった。朝9時20分高野山駅に集合、バスで大門に到着する。高さ25.8m、1705年(宝永2年)に再建された大門(重要文化財)の威容が現れていた。折りしも雪が舞い降り、近くにある気温表示板には1.7℃となっていた。

雪の舞う大門

●壇上伽藍(国指定史跡地域)では金堂・不動堂(国宝)根本大塔・・・が配置されている。金堂は七度の焼失で昭和7年に再建されたという。「三枯の松」は松のはが三本という珍しい松。その三本の松葉を見つければ縁起がよいとされている。

三枯の松

●同じく国指定史跡地域である金剛峯寺を訪ねる。高野山真言宗の総本山で、山上のほぼ中央にあり、弘法大師空海が開創した。高野山大学での昼食後、苅萱堂~杉の大木に囲まれた諸大名の供養塔・墓石群へと石畳の道を進む。途中松尾芭蕉句碑や新しく建てられた司馬遼太郎文学碑をめぐりながら、奥の院についた。            「 父母のしきりに戀し雉の声  芭蕉 」

金剛峯寺