‘観光地’ カテゴリーのアーカイブ

“堺まちあるき”

2012年9月8日 土曜日

●先日、友人たち(いきいき堺市民大学2期生)と“堺まちあるき”をした。今回は堺東駅(南海高野線)から北西部の古い町並みを散策してみました。妙国寺を過ぎ、本願寺別院に着く。明治4年から10年まで「堺県庁」であったという。本堂は堺最大の木造建築。その側に与謝野晶子の歌碑があった。 「劫初より作りいとなむ殿堂にわれも黄金の釘ひとつ打つ」

本願寺別院

●感応寺、十輪院など多くの寺院の並ぶ街かどを抜け、山口家住宅へ。江戸時代初期に建築された町家で、昭和41年国の重要文化財に指定されたとのこと。主屋は奥座敷・西座敷・大小の和室・広い土間等々が配置されていた。二つの土蔵、庭園も見学することができた。

山口家住宅

●チンチン電車の通る広い大道筋を北に上がる。水野鍛錬所や鉄砲鍛冶屋敷のある街区の一角に「清学院」がある。清学院は修験道の寺院で、江戸後期から明治初期には寺子屋としても使われていたという。河口慧海はここで学んだとのこと。後に明治33年(1900)チベットに入り、仏教についての研鑽をつみ、仏教の正しい理解と普及に努めたという(パンフより)。院内には寺子屋の机・硯・そろばんなどが並べてあり、当時の様子が思い浮かばれます。

鉄砲鍛冶屋敷

奈良ホテルを訪ねる

2012年8月31日 金曜日

●先日、奈良へ行く機会があった。奈良公園の南側、春日大社一の鳥居をすぎ、荒池近くのバス停で下車。こんもりと繁る森に包まれた道を上がると、「奈良ホテル」に着いた。明治42年(1909年)に建築され、「関西の迎賓館」として創業したという。

奈良ホテル・本館

●会合と昼食の後、館内の「美術品&調度品めぐり」の見学をする。玄関ホールは吹き抜け高さ9m、天井・柱・欄干、和風シャンデリア、和洋折衷の暖炉等々、辰野金吾の建築設計を粋を集めたものという。また上村松園「花嫁」の絵画が掛けられていた。

玄関ホール・2Fより(暖炉・絵画「花嫁」)

●昼食をしたメインダイニングルーム「三笠」では、スタインウェイのピアノや横山大観・川合玉堂の「団扇画」がさりげなく飾られている。窓からは若草山・奈良公園の風景を望むことができる。

若草山遠望

●館内の「歴史展示室」には、創業時から現在に至るまでの歴史と資料・写真が展示されていた。皇族の方々、アインシュタイン、チャップリン、オードリー・ヘップバーン・・・多くの有名人が訪れたという。奈良ホテルの奥深い歴史を感じた一日でした。

ホール・吹き抜け