●先日(16日)、三朝温泉(鳥取県三朝町)にて同窓会があり、訪れてきました。バスを降り立ったのは「三朝橋」です。昭和9年3月に建設され、御影石の欄干が今でも輝いています。その側に「三朝小唄」のモニュメントがありました。昭和2年野口雨情作詞、中山晋平作曲でつくられたとのこと。 「 ないてわかれりゃ 空までくもる くもりゃ 三朝が雨となる 雨情 」
●同窓会は小学校の先生をお招きして、青春時代の思い出を語らい、酒を飲み交わしながら大いに盛り上がりました。つい勢い余って2次、3次会へと温泉街へ。若き頃の甘~い話やほろ苦い思い出なども入り混じって、いつの間にか夜更けまで楽しいひと時を過しました。
●翌朝、「かじか橋」周辺を散歩しました。朝もやをついての陽射しが三朝川を照らし、川辺では「かじか(河鹿)」の透き通った鳴き声がきこえます。オシドリも戯れている。そんな風景を見ながら橋を渡りきると、遊歩道の側に歌碑が立っていました。
「 川波が雨の裾をば白くする 三朝の橋をこえてこしかな 晶子 」
「 三朝湯のゆたかなるかなこころさへ この新しく湧くよ学ばん 寛 」
与謝野晶子夫妻は昭和6年6月1日、老舗の岩崎旅館に泊まって詠んだとのこと。碑文のもとは同館にあった短冊であるという。(「与謝野晶子歌碑めぐり」堺市[編] 二瓶社) そのほか野口雨情、木下利玄(としはる)の歌碑もありました。