●3月20日(日)、堺市立泉北すえむら資料館主催「須恵器・陶邑の謎を探る」講演会の最終回講演がありました。 「須恵器の陶工はどこから来たのか」と題して、宮崎泰史氏(大阪府教育委員会)の講演です。
●氏は泉北ニュータウン造成時の陶器窯跡群、その後の遺跡調査から出土した窯壁片・須恵器等の特徴から、朝鮮半島での須恵器窯の系譜を辿り、須恵器工人が何処から来たのかを明らかにしてゆきます。
●高倉寺地区のTK73号・85号窯跡からの特殊なタタキ目で成形された甕(かめ)形土器、大野池地区のON231号窯跡からU字形の板状土製品が出土したという。これらは朝鮮半島の百済地域や栄山江流域で見られるとのこと。 このことから須恵器の陶工は4世紀後半~5世紀初めに、朝鮮半島南西部から渡来してきたという。大蓮公園の森を見ながら古代の歴史に思いを馳せてみました。