●13日、堺市民会館にて「百舌鳥・古市古墳群の価値、世界遺産とまちづくり」の講演会がありました。最初に「世界遺産と地域づくり」と題し、坂井秀弥氏(奈良大学文学部教授)の講演である。 氏は世界遺産の概要と理念など説明し、日本の世界遺産が登録された経緯を語ってゆく。特に平泉や石見銀山については、それぞれの特性を生かす為、行政と住民・地域とが共同で取り組んでいたという。
●次いで「埴輪と祈り」と題して、髙橋克壽氏(花園大学文学部教授)が話をする。3世紀後半から400年間、日本列島で盛んに作られた墳丘が「古墳」。その古墳の外側に立て並べられるものを「埴輪」といわれる。その種類と配置に着目し、年代別に分類して円筒埴輪、形象埴輪(家形埴輪・人物埴輪・鳥形・動物・・・)などに変遷しているとのこと。そのことが被葬者の象徴としての埴輪から、葬送儀式になった可能性があるという。
●堺市民会館が建て替えられるという。堺市民に親しまれる会館になってほしいと思います。前庭には与謝野晶子の歌碑が建てられていた。「母として女人の身をば裂ける血に清まらぬ世はあらじとぞ思ふ」