‘保存樹木’ カテゴリーのアーカイブ

指定保存樹林を見る(6)

2010年4月1日 木曜日

先週、放光寺(堺市南区美木多上)の「指定保存樹林」を見ました。美多彌神社の近くにあります。天平年間に行基が放光寺と名づけたとのこと。神鳳寺(大鳥神社の神宮寺)・野中寺と共に畿内三僧坊の一つで、20余坊をもつ大伽藍であったが、天正の兵火で全堂灰燼に帰したという。その後再興され現在に至ったとのこと。境内の桜はまだちらほら咲きで、週末の土日(3、4日)頃が見ごろかもしれません。

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放光寺の森」はカスミザクラ・ソメイヨシノ・クスノキ・ヤマモモ等で指定保存樹林を形成しています。カスミザクラはまだ蕾状態でした。今週末ごろには満開になるでしょうか。美木多上の地区にぽつりと、静かに佇む「指定保存樹林」でした。

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美多彌神社のシリブカガシ

2010年3月28日 日曜日

美多彌(みたみ)神社(南区鴨谷台)の大阪府指定の天然記念物「シリブカガシ」を見てきました。栂美木多駅と光明池駅の中間にある小高い山の上に、緑深い森に囲まれて神社があります。苔むした石鳥居と、かなり急な石段を登りきると拝殿があります。南北朝時代に楠木正成の守護神とされ、織田信長の雑賀衆制圧で近くの「放光寺」とともに焼かれたとのこと。その後、和田道讃により再建されたと言われています。

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中腹に、「シリブカガシ」、「クロガネモチ」、「タカノツメ」「クスノキ」等の木々が繁っていました。シリブカガシはドングリの尻が凹んでいることから名づけられたという。樹林を形成するのは稀で、東限に近いそうです。

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