‘保存樹木’ カテゴリーのアーカイブ

「こおどり」・実りの上神谷を歩く(2)

2011年10月7日 金曜日

●「こおどり」奉納を見学した後、昼食は「福蔵(ふっくら)」で食べました。障害者施設の「ふれあいの里かたくら」が運営しています。わらびもちセット・ランチセット・味噌・クッキー等が販売されていました。ランチセットはカロリー計算もされ、おいしくいただきました。

福蔵(ふっくら)のパンフ

●上神谷の田園地域を抜けると鉢ヶ峯の法道寺に着きました。670年に創建され、食堂(鎌倉時代)と多宝塔(室町時代)は国の重要文化財に指定されているとのこと。また、境内にはイヌマキの木(指定保存樹木)とサルスベリ等の大きな木々が繁っていました。

法道寺の多宝塔

●鉢ヶ峯バス亭の駐車場では、宮出しした「泉田中のだんじり」と「こおどり」が披露されているのに遭遇しました。地車の後を上げると大工方のエイサー、エイサーの掛け声と共に、若い女衆の踊りがエイサー、エイサーと始まりました。まさかここでだんじりの振る舞いが始まるとは思っていなかったので、ツァーの参加者は大喜びでした。                                また、今回主催者の計らいで、「こおどり」の鬼神が背負っていた「ヒメコ」をいただきました。門口に差して魔よけにする風習があるという。大切に1年間飾っておきたいと思います。

泉田中のだんじり

“西高野街道”を行く(2)

2011年4月9日 土曜日

西高野街道の「十二里石」を南に下ると、中茶屋地区にきます。関茶屋と同じように街道沿いに、茶屋があったことが地名の由来となったとのこと(西高野街道ガイド小冊子より)。そんな街道に面して、大きな「くすの木」(堺市指定保存樹木)と白い土壁のある「興源寺」に着きました。案内板によれば奈良時代に行基が開いたと伝えられている。本堂には「木造不動明王立像」(堺市指定有形文化財)が安置されています。

興源寺・くすの木

福田から陶器北地区の緩やかな上り坂の街道を進むと、岩室地区の「十一里石」に着きました(中百舌鳥駅より約6.4km)。石柱には「安政四丁巳年二月」と記されていました(1857年2月)。

十一里石

府道堺狭山線との岩室交差点を渡り、狭い道をぬけて、天野街道との分岐点に着きます。大阪狭山市今熊地区をしばらく歩くと急な下り坂に出てきました。遠くに金剛山・葛城山等の山々が見渡せます。                                  この坂道は「おわり坂」と言われています。「街道ガイド」小冊子によれば、江戸時代後期の狭山池改修で働いた「尾張衆」が坂の名前になったとのこと。また、急勾配の坂道を荷車に「追われ」て下ったり、坂を上がりきって「おわり!」と一息ついたのが地名の由来ともいわれているという。                       「西高野街道ガイド」小冊子の編集後記によれば、ブログ講座(2期)の講師であった陸奥 賢氏が編集されています。これからも良き案内書を携帯して、街道を歩いてゆきたいと思います。

「おわり坂」頂上から望む