‘寺院’ カテゴリーのアーカイブ

興福寺・国宝を観る

2011年1月8日 土曜日

正月2日、古都奈良の興福寺国宝館を訪ねてみました。昨年の「平城遷都1300年祭」の賑わいも落ち着き、ようやく鑑賞することができました。興福寺の出入口を行くと、右手に国宝館、左には東金堂、五重塔、中央には再建中の中金堂等が配置されています。それぞれ何度かの火災や兵火によって焼失され、その都度再興されたという。

東金堂と五重塔

国宝館には、数多くの国宝・重要文化財が納められていました。「天平の群像」と言われ、兵火を免れた阿修羅像などの「八部衆像」(国宝)には引き付けられるものがありました。特に「阿修羅像」には、奥深い思慮に満ちた眼差しに、何かを語りかけている様にも見えました。天平の仏師たちによる、仏教の教えと仏像表現の融合が、1300年の歳月を経て、現代にも訴える力を失っていないのではと思いたくなります。

阿修羅像と千手観音像のはがき     (菊水楼の折敷)

鉢ヶ峯の風景

2010年12月11日 土曜日

先月末の「古樹探訪ウォーク」で、書き残していたこと等を拾ってみました。法道寺・仁王門の階段左側に、「杉の切り株」がありました。樹と森の案内人の野杁氏の話では、この株の年輪を調べたところ、直径89cm、年輪の数278本にもなる大木であったという。しかもその年輪のある時点で、極端に幅が狭くなっていたとのこと。   この樹にどんな出来事があったのかと思い巡らしたという。杉の大木も、いつ倒れるかという状態の為、文化財を守ることを優先して伐採されたとの話でした。

法道寺の仁王門

 法道寺の向いには、「国神社」の鳥居があります。鬱蒼とした森の石段を上りきると小さな祠が、ぽっつんと建っていました。     「国神社の祭神は天照大神」とのこと。桜井神社で秋に奉納される上神谷のこおどり」は、国神社で伝わる雨乞い・豊作祈願の踊りだという。(参照:10月5日記事)

国神社の鳥居

  

国神社の祠

 

  

 

 

 

 

鉢ヶ峯の周辺には、「堺自然ふれあいの森」・「堺公園墓地」・「ハーベストの丘」等が、緑深い里山や田畑にかこまれて、市民の憩いの場として楽しまれています。

鉢ヶ峯の紅葉