2012年8月 のアーカイブ

奈良ホテルを訪ねる

2012年8月31日 金曜日

●先日、奈良へ行く機会があった。奈良公園の南側、春日大社一の鳥居をすぎ、荒池近くのバス停で下車。こんもりと繁る森に包まれた道を上がると、「奈良ホテル」に着いた。明治42年(1909年)に建築され、「関西の迎賓館」として創業したという。

奈良ホテル・本館

●会合と昼食の後、館内の「美術品&調度品めぐり」の見学をする。玄関ホールは吹き抜け高さ9m、天井・柱・欄干、和風シャンデリア、和洋折衷の暖炉等々、辰野金吾の建築設計を粋を集めたものという。また上村松園「花嫁」の絵画が掛けられていた。

玄関ホール・2Fより(暖炉・絵画「花嫁」)

●昼食をしたメインダイニングルーム「三笠」では、スタインウェイのピアノや横山大観・川合玉堂の「団扇画」がさりげなく飾られている。窓からは若草山・奈良公園の風景を望むことができる。

若草山遠望

●館内の「歴史展示室」には、創業時から現在に至るまでの歴史と資料・写真が展示されていた。皇族の方々、アインシュタイン、チャップリン、オードリー・ヘップバーン・・・多くの有名人が訪れたという。奈良ホテルの奥深い歴史を感じた一日でした。

ホール・吹き抜け

未草の花

2012年8月27日 月曜日

●先日、泉ヶ丘図書館へ行った帰りに、近くの濁池(にごりいけ)に寄ってみた。周囲の小高い山からの湧き水を集めた農業用の溜池である。水面に夏雲がきれいに映っていた。

濁池(泉ヶ丘)

●その池の畔には、昨年に見かけた「未草(ひつじぐさ)」が今年も咲いていた(昨年8月17日投稿記事参照)。睡蓮の仲間で「未の刻(14時)」の頃に咲くことからこの名前になったという。今年は昼頃に既に咲いていたので調べてみた。「実際は午前11時頃咲き始め、夕方4時頃しぼんでいく」とのこと。白くて、清楚な花でした。(注)野生動植物の堺市レッドリスト・Aランク(最重要保護)に選定されている。

未草