“孤立対策”講演会

2011年1月26日

1月26日(水)、ビッグアイにて南保健福祉総合センター他主催の「孤立させない地域づくりのために」と題して、新井康友氏(中部学院大学講師)による講演会と地域ボランティアほかによる意見提言がありました。

「孤立対策」講演会

新井氏は「孤立死」の実態とそれぞれの事例を、調査資料で詳しく説明してゆきます。「孤独死」「無縁社会」といわれる社会問題に、何が問題かと問いかけます。そして「孤独死する以前の生活状態が問題である」とし、「『生』に注目する」という。それが「地域で暮らし続けるために、・・地域のあり方を検討することができる」とのこと。大変参考になる講演でした。

資料(1)

また、地域の自治活動している方や在宅介護支援センターの方による、地域での活動報告・意見提言がありました。

資料(2)

第2回世界遺産講演会を聴く

2011年1月23日

1月22日(土)、ビッグアイにて堺市による「第2回世界遺産講演会」がありました。堺市世界文化遺産推進室長のあとに、「世界遺産は誰のものか」と題して、斉藤英俊氏(京都女子大学教授)の講演がありました。①ユネスコ設立(1946年)と世界遺産条約成立の過程、②文化遺産の定義、③文化遺産に登録されるための要件等についての話でした。

世界遺産の講演

次いで、「百舌鳥・古市古墳群の世界的意義を考える」とした、  岸本直文氏(大阪市立大学教授)の講演です。氏は「仁徳陵」を伝承であるとし、名称を「大仙古墳」としたい歴史的経過を説明する。その上で、その墳丘は480mではなく、周濠の水面下に下段斜面があり、その長さ540mになるとのこと。大仙古墳の築造は5世紀中頃であるとのこと。弥生時代後期に形成されたヤマト国~日本の国家形成を進めた古墳時代の400年間のうち、5世紀に河内政権が残した墳墓であるという。

百舌鳥・古市古墳群の講演

最後に、世界的意義として、・国家の形成期の巨大なモニュメントとして普遍的な価値をもつこと、・日本独特の墳形=前方後円墳という独創性、・古市・百舌鳥古墳群は巨大化した5世紀の王陵であること等をあげる。                              そして陵墓を宮内庁と堺市などが保護を図り、開かれた陵墓となることを望むとして講演を終えました。

古墳の分類(神聖王系と執王系)