‘カルチャー’ カテゴリーのアーカイブ

泉北・地名あれこれ

2012年11月10日 土曜日

●先月のことですが、地域の会館で「泉北・地名あれこれ」と題して講演会があった。講師の桧本多加三氏は、NHK「平清盛」ドラマを面白く解説しながら、地名にも平家の名がついていると語ってゆく。都落ちで南下し、大津川辺りで平忠行が木曽義仲の仲配下により討死。葬られた所が“忠行の丘”の塚と呼び、「忠岡」の地名がついたという。

 ●泉北NTの地名では、高倉台は行基が大修恵院を建立、これが高倉寺となり、地名となったという。茶山台は近世に茶畑があり秀吉ゆかりの“お茶山”伝説からつけられ、若松台は「若松荘」という荘園の一部であったことから地名となったとのこと。また槇塚台は「槇の木」が多く生えていたことから名付けられた。「巻きもの」を埋めた塚があったという説もあるという。                                            その他美木多・鉢ヶ峯、旧市街地の三国ヶ丘、百舌鳥などの地名の謂れが説明された。

奈良ホテルを訪ねる

2012年8月31日 金曜日

●先日、奈良へ行く機会があった。奈良公園の南側、春日大社一の鳥居をすぎ、荒池近くのバス停で下車。こんもりと繁る森に包まれた道を上がると、「奈良ホテル」に着いた。明治42年(1909年)に建築され、「関西の迎賓館」として創業したという。

奈良ホテル・本館

●会合と昼食の後、館内の「美術品&調度品めぐり」の見学をする。玄関ホールは吹き抜け高さ9m、天井・柱・欄干、和風シャンデリア、和洋折衷の暖炉等々、辰野金吾の建築設計を粋を集めたものという。また上村松園「花嫁」の絵画が掛けられていた。

玄関ホール・2Fより(暖炉・絵画「花嫁」)

●昼食をしたメインダイニングルーム「三笠」では、スタインウェイのピアノや横山大観・川合玉堂の「団扇画」がさりげなく飾られている。窓からは若草山・奈良公園の風景を望むことができる。

若草山遠望

●館内の「歴史展示室」には、創業時から現在に至るまでの歴史と資料・写真が展示されていた。皇族の方々、アインシュタイン、チャップリン、オードリー・ヘップバーン・・・多くの有名人が訪れたという。奈良ホテルの奥深い歴史を感じた一日でした。

ホール・吹き抜け