‘博物館・記念館’ カテゴリーのアーカイブ

小谷城郷土館

2012年9月25日 火曜日

●先日、小谷城郷土館を訪れる機会があった。久しぶりの見学です。館内では「川崎巨泉没70年・おもちゃ絵展」の開催中であった。

小谷城郷土館

川崎巨泉は明治10年6月堺市に生まれ、16歳ごろ浮世絵師中井芳瀧に入門、画業を習ったという。新聞広告の下絵や風俗画を描いていた。「おもちゃ」に興味を持ち、「巨泉おもちゃ絵集」(大正7年)や「おもちゃ画譜」(昭和10年)等の作品を出している。また「郷土玩具」にも興味を持ち、絵に書き残した。その絵は鮮やかで、温かさを感じました。記念に絵葉書(12月セット)を購入した。

絵葉書の一枚(9月)

●館内の前庭には紅合歓(べにごうかん)の赤い花が風に揺れていました。また、淡いピンク色のゼフィランサス(ヒガンバナ科)も彩りを添えていた。

紅合歓の花

“堺まちあるき”

2012年9月8日 土曜日

●先日、友人たち(いきいき堺市民大学2期生)と“堺まちあるき”をした。今回は堺東駅(南海高野線)から北西部の古い町並みを散策してみました。妙国寺を過ぎ、本願寺別院に着く。明治4年から10年まで「堺県庁」であったという。本堂は堺最大の木造建築。その側に与謝野晶子の歌碑があった。 「劫初より作りいとなむ殿堂にわれも黄金の釘ひとつ打つ」

本願寺別院

●感応寺、十輪院など多くの寺院の並ぶ街かどを抜け、山口家住宅へ。江戸時代初期に建築された町家で、昭和41年国の重要文化財に指定されたとのこと。主屋は奥座敷・西座敷・大小の和室・広い土間等々が配置されていた。二つの土蔵、庭園も見学することができた。

山口家住宅

●チンチン電車の通る広い大道筋を北に上がる。水野鍛錬所や鉄砲鍛冶屋敷のある街区の一角に「清学院」がある。清学院は修験道の寺院で、江戸後期から明治初期には寺子屋としても使われていたという。河口慧海はここで学んだとのこと。後に明治33年(1900)チベットに入り、仏教についての研鑽をつみ、仏教の正しい理解と普及に努めたという(パンフより)。院内には寺子屋の机・硯・そろばんなどが並べてあり、当時の様子が思い浮かばれます。

鉄砲鍛冶屋敷