5月28日(土)関西大学堺キャンバスに於いて、「すこやか教養講座」がありました。佐藤卓巳氏(京都大学准教授)の「『青年の主張』が消えた理由」という講義でした。 1954年(昭29)「成人の日」に合わせて、NHK「青年の主張全国コンクール」が始まり、以後2004年「青年メッセージ」打ち切りになるまでの変遷を話します。
・高度成長期での「学生の教養主義『弁論』と勤労青年の修養主義『主張』」 ・1966年~「我々の主張」から「わたしたちのメッセージ」へ ・70年代~進学率上昇、青年の長期化→女性・高校生中心の弁論大会 ・80年代~サブカルチャー化 ・90年代「青春メッセージ」に改題~2004年打ち切り という区分でそれぞれの特徴が語られました。またリーマン・ショック以降「若者」受難時代となり、新しい「青年/若者」論が再浮上しているという。
私は「青年の主張」を聞いたことはありませんが、なるほどそういう時代背景があったのだと感心いたしました。 校内の通路脇には木々や草花が植えられていました。雨に濡れしっとりとした中に、明るくキンシバイ(金糸梅)の花が咲いていました。またブルーベリーのような形の、赤い色の実がなっている木もありました。(追記:写真右の木の実の名が判りました。ザイフリボクという木でした。花弁が采配に似ていることから「采振り木」という名がついたとのこと。別名シデザクラとも言われています。)