2011年2月 のアーカイブ

飛鳥・雪景色

2011年2月13日 日曜日

2月11日、「(第30回)明日香風の道・ラジオウォーク」に行ってみました。今回で5回目の参加となります。朝からの雪で、奈良県・飛鳥も一面の銀世界でした。近鉄吉野線・飛鳥駅より、明日香小学校のスタート(ゴール)会場まで行き、高松塚古墳~天武・持統天皇陵~甘樫丘~飛鳥寺~万葉文化館~石舞台古墳~橘寺等を巡る約14.5kmの雪降る中でのウォークとなりました。

石舞台古墳

高松塚古墳はすっぽりと雪に被われていました。古墳の隣りに「高松塚壁画館」があります。館内には原寸大の鮮やかな壁画(国宝)が再現され、玄武・白虎・青龍・女子群像・男子群像などが描かれています。特に「女子群像」は豊な色彩で、当時の女子の表情と服装を美しく表現していました。

高松塚壁画館の入場券

飛鳥寺~石舞台古墳~橘寺を巡り、寒い“明日香風”を感じながら、小高い丘を何回か越え、雪の中に静まる集落を抜け、進めてゆきます。蘇我馬子の建立した飛鳥寺、聖徳太子生誕の橘寺、蘇我馬子の墓とされる石舞台古墳、いずれも飛鳥時代の歴史を想い浮かべるよい機会となりました。

橘寺を望む

風舞台付近の紅梅

街道めぐり・堺を歩く(4)

2011年2月10日 木曜日

「第2回愉快・爽快・空海ウォーク」の中で、「紀州街道」沿いには現在の堺の産業基盤に大きく寄与したものがありました。      その一つは「堺刃物伝統産業会館」で展示・販売されている「堺打刃物」です。 「16世紀ポルトガルよりタバコが伝わり、・・タバコの葉を刻む『タバコ包』が堺で初めてつくられた」(当会館パンフ)という。古墳時代の鍛冶技術が生かされ、現在ではプロ用包丁のほとんどが、堺で生産されているといわれています。

堺刃物伝統産業会館

国の重要文化財の「山口住宅」(堺市立町屋歴史館)は、江戸時代前期の町屋例として極めて貴重な民家という。           その住宅の和室の一室に「堺緞通」のミニ耕織機が展示されていました。1831年藤本荘太郎が鍋島緞通や中国製を模して、泉利兵衛に作らせ売り出したのが始まりとのこと。ピーク時(1831年)には年間89万畳を生産していたという。昭和30年代以降はマットやカーペットなどの敷物産業へと引き継がれました(堺式手織緞通技術保存協会パンフ)。大阪府指定無形民俗文化財として技術・保存をはかっています。

保存会のパンフ

“ウォーク”のゴールは堺市役所の展望ロビーです。ロビーでは「堺鉄砲」の展示コーナーがありました。日本に鉄砲が伝わり、鋳物師や鍛冶の集住地である堺で、製造されるようになったという(博物館パンフ)。江戸時代には装飾性の高い堺鉄砲がつくられたとのこと。その技術(砲身)が自転車のハンドルに生かされ、自転車生産へと発展していったと言われています。                観光ボランティアのakj さんより説明を聞きました。ありがとうございました。

堺鉄砲